下北沢南口を出てドトールの前を下って行くと茶沢通りにぶつかります。その角が何と言う店だったでしょうか、昔はにんじんだったかな、パンケーキのお店が あったような気がします。今はラーメン屋さんがあるとおもうのですが、どうでしょうか?話はその隣のお店の話です。帽子をかぶった老人は時々、お菓子を買 いにやってきます、いつも買って行くお菓子はアーモンドの粉を混ぜて焼いたスポンジの間にバニラクリームとチョコレートムースを2段に重ね一番上のスポン ジの上には、砂糖をまぶし真っ赤に焼いた鉄ゴテで、火がデルくらいに焼きこんで、ピカピカ鏡のように光ってるお菓子。一度に沢山は作れないのでなかなか残 る事もないのですが、ある日、食べる機会がやってきて、解りました。苦めのチョコレートとカラメリーゼされた、パリパリスポンジの感じがちょっと男っぽい 感じで、思い出してしまう味なのです。いつも2こ買って行くこのお菓子は、おばあちゃんに頼まれて来るのでしょうか、一人で食べるのでしょうか、そんな老 人を見ながら物語で遊ぶ若者がいました。こうして思い出す今も表面のピカピカが目に浮かびます。アルルカンのマスターは、今日もげんきかな!