館山航空隊


水平線の向こう側から春はやって来る。房総半島の一番南にある街で海を見ていると本当にそう思う。白い燈台のある砂浜で、東京湾から野島崎の燈台沖を通過して外海に向かう貨物船を見る。「どの国へ行くんだろう」と思うだけでワクワクしてくる。自分で焼いたオムレツ、トマトジュース、そしてビールを持って海へ行った春の日を思い出す。砂浜に置きっぱなしになった古い小舟のデッキで、卵焼きを食った。持参のワイングラスにトマトジュースを半分そそぎそこにビールをついだ。砂浜の端には沢山のタンポポが咲いていて、本を読んでのんびりして、それは、それは最高の休日。海にあこがれて選んだ仕事は海上自衛隊海曹候補学生、学生終了後の部隊配属先は館山航空隊。海の街の生活は俺に色々な物を残してくれました。(SHOZOのスタートまであと8年のころの話) 数日前久しぶりに館山に行って来た。花が咲き、おだやかな街、懐かしい海もそこにありました。