始まりの月

今年もよろしくお願いします。

「1月」 お店がオープンする半年前1988年の1月、僕はかなり詰まっていたし落ち込んで焦っていました。20代前半で決めた目標は1987年7月に喫茶店を開くこと、それなのに目標の年には佐川急便でトラックの運転手をしていました。目標を決めておいたにもかかわらづその年を越してしまった自分、暮らしになれてしまっている自分にやんなっていたことを思い出します。誕生日が1月だったこともあって1988年の1月、今年はどんなカタチにしろ動く、変わるぞという思いが強くなっていた時期でした。正月明け、町の中をドライブしていた時に信号で止まりふと右を向いた時に目に留まったのが本店の建物。新年が始まってもう駄目だ、今年は、今年は絶対に店を開くんだ!と決意しての1月でしたのでもう悩むことはパスしていました。車を路肩に乗りあげ、その足で建物の持ち主を捜したことを思い出します。2月には現在の本店大テーブルを購入していました。狭い畳の部屋に大きいテーブルを窓から搬入して、このテーブルが似合う店にするんだと改装が始まりました。その年6月には1988 cafe shozoは開店していました。落ち込みながらもお店のオープンにたどり着けたのは、27歳で店を開くという目標を決めていたからです。何時か開くではなく、27歳で開くと期限を決めていたこと、そしてその目標を実現できなかったことそれが逆に大きな力になってくれました。何時かではなく期限を決めることが大事です。1月、いろんな意味で僕にはとても大事な月なのです。