次のトビラ

自分の本棚を眺めると珈琲の本が沢山並んでいる。店を始める前から何冊も読んだし始めてからも何冊も読んだ。あの頃は本に書いてあることは真実が書いてあると思っていたから一生懸命に読んだ。何冊も読んでいるうちにこの本とこの本は反対のことを書いているとか、自分が経験して行くと、えー!これはないだろうというようなことが色々書かれていることに気がつく(特に日本の焙煎に関する本)大きいと思っていた珈琲の世界が以外に狭いことを知ったりもする。その時代その時代ではそれが真実と思っていたことも実は知らなかっただけのこと。珈琲を勉強したいという人が今は沢山いると思いますが、教室に通ったから、本を読んだからといってそれを全てと思い込まないでほしい。珈琲は特に個人的感性や趣味で携わっている人が多い世界、自分の通って来た道だけで話をして言い切ってしまう頑固な人の多い業界。メディアに出る文章や言葉を信じすぎないこと、決めつけないこと。書いている人がおいしい珈琲を知っているとはかぎりません。あなたがその珈琲を本当においしいと感じるかどうかです。このPENも話半分でどうぞ!良い珈琲を作り出しているロースターはまだまだほんの一部と感じます。前の時代の偉大な先輩達の功績を心から称えつつも、焙煎、味、豆については間違いなく次の扉があります。次の扉を開けはじめた、世界のニューロースターはいま学びと進化の最中です。地球の珈琲の次の扉のむこうが見え始めたところ。この扉は珈琲の本の勉強だけでは見えないとおもいますよ、沢山経験しましょう。コペンハーゲンの若いロースターの豆が届きました。良い豆です。