レディ・メイド


先日脳科学者の茂木健一郎氏の講演を聞いてきました。
やはり科学者達の話しを聞くと、小学生の男子が絵空事の様な事を話してるのと、変わらい感じがしてとても好きなのです。
そんな話しの中で、レディ・メイドと千利休の関連性について調べているとの話しがあり、なぜかとてもレディ・メイドに引っかかりながら話しを聞いていました。その話自体は詳しく話してくれなっかたのですが、(講演の内容がこれからの本の必要性についてでしたので…)どうしてレディ・メイドと千利休なのと?講演が終わってからも考えていたのですが、レディメイドと言えば簡単にまとめると、マルセル・デュシャンが大量生産している物に芸術性を見いだした作品の総称ですが(気になる人は詳しくはお調べ下さい)それと千利休との関連性は何かと自分なりに解釈したのですが、双方とも元々あった物や事柄に新たな意味合いをもたせ、現代において多大な影響をもたらしてる所では無いかと思いました。デュシャンで例えると大量生産されている便器にサインをして作品として発表しましたが、それを発表した事により作品の美しさ芸術性では無く、その価値はより概念的になり、ある意味何でも芸術作品になりえると解釈出来ます。
このようにひとつの意味をもって制作された商品でも違う視点から見れば、違う価値観をもつ事が出来きるのです。
話しは戻りますが、なぜこのレディメイドに引っかかったのか?それは今している仕事はただ家具を直すのでなく、一度その物をフラットな視点で眺め、新たな価値をもたせる事に常時していたからなのだと気付きました。 ただroomsでは別に芸術作品を作ろうとは思っていません。一度役目を果たし、捨てられる運命だったかも知れない物に、又新たな命を吹き込むのはとても有意義な事です。

 皆さんも一度レディ・メイドしてみませんか!!
(写真は古い洗面器を照明にしてみました。rooms流レディ・メイド!!)

rooms  白石